「爽やか」という言葉は今が旬、使い頃です〜表現の部屋(1)〜

大城勝太

2018年11月08日 16:26

今朝の空を見上げて「さわやかな空だなぁ」と
つぶいやいた方多いのではないでしょうか?
何か今日はいいことありそうなさわやかな朝だ!

なんて感じた方も多いと思います。



さて、私たちがよく使うこの「さわやか」という言葉
実は秋の季語なんです。



一般的には季節に関係なく使われていますので
特に気にせず使っているという方も多いと思います。
なので、今の時期以外にも、春や初夏の暑くもなく寒くもない
過ごしやすい時期であれば「さわやかな天気」という表現を
使っても違和感を 覚えないという方も多いと思います。



しかし目上の方や、俳句をたしなむ方にとっては
春や初夏の頃に「さわやかな天気」という言葉の使い方は
抵抗があるかもしれません。



では、春や初夏の〝さわやか〟さは
どう表現すればいいのでしょうか?

春の場合は「うららか」「のどか」
初夏の場合は「すがすがしい」

が適切です。



ちなみに「うららか」は春の専売特許ではありません。
うららかとは
「空が晴れわたり、日差しが柔らかく照っていて、のどかな様子」
という意味ですので、「うららかな秋の日」という表現は
問題はありません。



ただ「春うらら」という言葉のイメージが強いためか、
正しい用法である「うららかな秋の日」という言葉の使い方に
違和感があるということもあるかと思いますので
乱用は避けた方が無難でしょう。


「さわやか」は「秋の季語」 ちょっと覚えていてください。

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