うつエッセイ〜2〜手記にこめる思い

大城勝太

2007年12月14日 17:31

私は2007年1月16日。うつ病と診断されました。

自分でもよく理解できない体調の変化に戸惑い、
表現できないほど辛く苦しい孤独感と不安を覚えたものです。
また、今まで普通にできたことができなくなった自分への焦り、
自尊心の極端な低下など、押し寄せる気分の「波」にとまどい
もがき苦しむ毎日が続きました。
涙を流しながら「苦しいよぉ」と唱えることしかできない夜も
ありました。
気がつけば自尊心は落ちるとこまで落ち、
自分が何であるのか?何がしたいのか?
さっぱり分からなくなるときもありました。
そんな中で、一筋の光明となったのが
ずっと支えてくれた理解ある妻・両親、
信頼できる上司や友人、同僚でした。

うつが回復傾向にある今、
彼らの支え一つ一つを思い返すと胸がいっぱいになります。
ややもすれば、いて当たり前と思い込んでいる身近な人やささやかな毎日に、
うつはそっと感謝する心を教えてくれたのかもしれません。

うつ病を発症する要因や症状、治療方法は人によってさまざまです。
なので、何が一番いいとか、これがベストだという方法はないと思っています。
私の回復までのプロセスががすべての人に有効というわけではないでしょう。

ですが、自分の場合はこういうかんじだったと語り合うことで、 共感し安心感が
生まれますし、もしかすると自分だけだろうか? という不安を
ぬぐうことがでると思います。

また、私が健康なとき、
うつに対して無知だったゆえに、 苦しんでいる人に
適切な対応ができなかったばかりか、
さらに苦しめてしまったという反省があります。

私の手記が、うつに対する理解を広げるよいきっかけになればと思います。