心の三叉路〜6〜適したやり方

大城勝太

2007年12月13日 09:10



「適当」という言葉にどんなイメージがありますか?

いい加減、て〜げぇ

そんな感じかなぁと思います。

取材で日ごろお世話になっている
ある心療内科医が私の考え方を聞いて
ポツリともらしたことがあります。


「大城さん、適当なやり方があると思いますよ」


正直、ムカっとしました。
こっちは真剣に物事を考え提案したこと
なのに、適当でいいとは何事だ(怒)と。

まぁ、相手はカウンセリング百戦錬磨の
心療内科医。私の顔色から考えていたことを
察したらしく、続けてこういいました。

「適当って、いい加減って意味じゃないんですよ。
『適したやり方』って意味ですよ。」

と言うのです。

取材後、会社のデスクで適当と言う言葉を
広辞苑を引くと

適当
?ある状態や目的などにほどよくあてはまること
?その場に合わせて要領よくやること。いい加減。

とありました。

つまり、私たちがよく使う意味の適当と言う言葉は
2番目の意味だったんです!
よく考えれば、そういう使い方するよなぁ・・・と
改めて反省。人の話をよく聞かなければいけません。

でも、災い転じて何とやら。
ふと私はこう考えました。

一生懸命頑張っているつもりなのに
先輩や上司から「適当にやりあがって!」
とお叱りを受け、凹むことはありませんか?
私は結構あります。

もちろん、いただいた指摘や助言は
真摯に受け止めなければ成長はありません。
しかし、必要以上に自分を責めてしまう傾向が
あるのなら・・・

「適当にやりあがってって言われても・・・
当時の私の状況では最も適したやり方だったのよ」

と、考えてみるのはいかがでしょうか?
きっとアドバイスも素直に聞けると思いますよ。

関連記事