自殺に関する考察-3-

大城勝太

2008年02月06日 09:16

去る1月30日、浦添市のてだこホールで
働く人の自殺予防セミナーが開かれました。

そのセミナーでは私が非常にお世話になっている
山本クリニック院長 山本和儀先生による講演が行われました。

その中で紹介された自殺予防10か条を紹介したいと思います。
1、うつ病の症状
2、原因不明の体の不調
3、酒量の増加
4、まじめなひとが急に借金をするようになる、
酒の上での大喧嘩、安全や健康を保てない行動の変化
5、仕事の負担が急に増え大きな失敗をする。失職する。
6、職場や家庭でサポートが得られない状況にある
7、本人にとって価値のあるものを失う
8、重症の体の病気にかかる
9、自殺を口にする
10自殺未遂におよぶ

これらのサインが多く見られる場合は
早い段階で専門家の受診が必要ということでした。

以前、自殺に関する考察2でも触れたことですが、
自殺の原因は複合的であり、
多様な対策が求められるということ。
そして、自殺をほのめかすような言葉を打ち明けられたら
そんな考えはだめだ!と頭ごなしに叱るのではなく
本心を話してくれたことにまず感謝し、徹底的に話を聞き
心療内科の受診を勧めることが大切です。

ある別の講演会で耳にしたことですが
一番簡単にできる自殺予防は
「暖かい声かけ」だそうです。

笑顔で挨拶って、円滑な人間関係だけでなく
命を絶とうと考えている人を救う可能性があるんですね。
気持ちいいあいさつが人の命を救っているかもしれない。
わたしはできるだけ笑顔であいさつするよう心がけています。