産業カウンセリング誕生の背景
産業カウンセリングは20世紀の産物と、カウンセラーの受験勉強中
耳にタコができるくらい聞かされました。
20世紀の産業の歴史を紐解けば、その理由は一目瞭然です。
機械化、管理社会化、人間関係の希薄化・・・
産業革命が成熟し、生活に便利な物が多数生み出された反面
職場の内外で多くの人を疎外したりと、いわゆる環境不適応
の原因も生み出したのです。
そんな中、アメリカを中心に人間性回復、環境改善を図ろうとする様々な
心理的・社会的サポートが試みられました。その代表的なサポートの一つが
産業カウンセリングと言われています。
最近は産業構造、社会構造の変化、そして人間のココロのスピードを
超えた速さでの環境変化が多くに人に疲弊をもたらし、精神的にも
肉体的にも生きづらさを訴える人が増えているのも事実です。
そんな時代の要請に応えるために、私たち産業カウンセラーは
活動しているのですがまだまだ産業界全体に広く周知され、
利用されているとはいえません。
またカウンセリングについての誤解も多く、
その体制も決して十分とは言えません。
私もささやかではありますが、産業カウンセラーの一員として
カウンセリングがもっと身近な存在として受け入れられるよう
努力したいと思います。
次回は、今注目されている「EAP」についてお話します。