一朝入魂(291)新しい沖縄10年計画

大城勝太

2012年01月12日 10:27

来年度からの10年間の沖縄振興計画の土台となる
「沖縄21世紀ビジョン基本計画」に関する意見交換会と
住民説明会が今日からスタートする。

県の計画案は昨年11月に決定され、振興審議会の各専門部会に
諮問されているが、これに加えて住民や県内各市町村の首長の
意見を聴き、それに反映させようというものだ。

これまで国による10年単位の沖縄振興計画を40年にわたって
実施してきた。そのおかげで社会基盤はかなり整備されたが
経済振興に関しては力強い動きを生み出す結果に至っていない。
それは中央主導の施策をそのまま当てはめたため
沖縄の地域性や経済規模とフットせず、実態に沿わない内容
だったからではないか?という指摘がある。

今年の新春インタビューを見ると、政府も県も今回の沖縄振興
政策が最後という認識でいるようだ。額に汗して自ら計画を練り
沖縄振興の“しくみ”を生み出す生きた計画にするためにも
住民説明会と意見交換会には多くの人に参加してほしい。

寄せられた意見は基本計画に反映されるが、より具体的な意見は
実行計画の中にも積極的に取り入れたい(県企画部調整課担当者談)

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