一朝入魂(294)防災とボランティアの日に思う

大城勝太

2012年01月17日 10:36

昨日は沖縄総合事務局へ取材に出かけた。

沖縄コカコーラボトリングが東日本大震災の災害支援活動に
貢献したとして県内の企業では初めて農林水産大臣から感謝状
を授与された。


今朝の新報・タイムス両紙にも掲載されているので、詳細は
紙面で確認して欲しいが、内容をすこし補足したい。

今回、全国のコカコーラ社を通して30万ケースの水が被災地に
届けられたのだが、実は、沖縄コカコーラからは直接被災地に
飲料水が提供された訳ではない。


東日本大震災では関東にあるコカ・コーラも被災し、生産ラインが
止まってしまった工場もあった。

そこで、沖縄を含む全国のコカ・コーラボトラーが製品の融通や
資材支援をサポート。
関東圏の商品の供給を維持した上で被災地用
の飲料水も確保し、農林水産省を通して被災地に届けたというのだ。


その対応の背景には、数年前新型インフルエンザの流行に備えて
策定した事業継続計画の存在があったという。インフルエンザの流行
に備えて準備した事業継続計画が、図らずも震災対応に活用され
たのだ。


今日は防災とボランティアの日。企業の活動はある種社会インフラ
の一つと言っても過言ではない。災害やパンデミックで社会が混乱
したときにいかに最低限の企業活動を続けられるか、地域社会に
果たすべき責任とは何か。組織として参考になる事例ではないだろうか。


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