一朝入魂(300)青年期の終焉
実は今、保険のことで悩んでいる。
かれこれもう半年近く検討に検討を重ねているのだが
情報収集とプロのアドバイスによりなんとかその出口が
見えてきた。
幼い我が子を眺めていると、私が受けた程度の教育は
もちろん、チャンスがあればそれ以上を受けさせてやりたい。
私が万が一死んでも家の心配はない。当座の現金も家内に
入るようになっているから、あとは家内の収入でもなんとかなる。
でも、息子の学費が心配なのである。
与えられるばかりではありがたみがないから、自分でできること
は自分で頑張ってもらおうと思う。ただ親として子どもの目の前に
やってきたチャンスを逃さないための最低限のお金は準備して
おきたい。。。
保険会社の担当者とそんな話しをしているとふと思い出す。
そうか、私の青年期も終わったのだなぁと。
高校時代に読んだ沢木耕太郎のエッセィに「人は生命保険
をかけたときに青年期が終わる」という一節があった。
次の世代にお金を残したいと思ったときに、人は青年期を
脱するというのが沢木の説。高校生ながらなるほどと実感した
が、十余年過ぎてその一節をこうもじっくり実感する日が来る
とは思わなかった。ただ、私の場合、生命保険ではなく学資保険
ではあるが。
契約のハンコはまだ押していない。だからまだ青年期ではあるのだが
いずれにしても私の青年期は今月いっぱいで終わることになりそうだ。
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