一朝入魂(302)アセス審査会

大城勝太

2012年01月27日 11:43

宜野湾市のフェストーネで行われている普天間代替基地建設に
係る環境影響評価書に対する県環境影響評価審査会
を取材してきた。

(原稿を書いている段階ではまだ続いていると思うが、ニュースがあるので・・・帰ってきた。無念)




通常アセス評価段階では住民意見の聴取はなされない。

しかし、今回のアセスは県民の関心が高いということで審査会判断
で住民意見の聴取が行われた。









今日は評価書提出に至るまでのプロセス、ジュゴン・サンゴの生息
調査の整合性、飛行経路に関する防衛省の説明不足が住民意見
として出され、「調査がずさんであり、方法書の段階からやり直しを」
という結論だった。これまでも新聞報道等でも大きく取り上げられた
意見なので詳細は割愛するが、これまであまり大きく取り上げられ
なかった(私が気づかなかった・・・と書いたほうが正確)住民意見
に触れておきたい。


写真の那覇市在住の方のご意見なのだが、基地建設埋め立てに
必要な砂を、どこから調達するか今回のアセス評価書をもって
しても明確な記載がない
というのだ。

辺野古に基地を建設するためには膨大な土砂を使って海上を
埋め立てる必要がある。

方法書段階では「県内の砂」とされていたそうだが、もし仮に
すべて県内の海砂で必要数を賄おうとすると本島周辺の海砂
が消失する懸念があると意見がついた。

全国的に海砂の持ち出しが難しくなっている中、どうやって土砂を
調達するのか、その土砂の調達方法が不明なまま、アセスが終わ
ろうとしていると言うのだ。

今回評価書には「県内の砂材」という表現になっており、
どこか山をつぶして土砂材を調達する可能性もあることを指摘し
「方法書の段階からやり直せと毅然とした態度」を取るよう審査会
に意見を提出した。

騒音やサンゴにジュゴン、飛行ルートに関する意見はよく聴くが
土砂をどこから調達するのかという基本的な部分の検証が私には
抜けており、私にとっては新たな視点であった。勉強不足を恥じたい。

3回目のアセス審査会は来週火曜日31日の午前10時から。
どうにか時間をやりくりして出かけ、様々な意見に触れたいと思う。

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