さて、暖かい風吹く金曜日である。
昨日は県立高校の卒業式だった。
私が母校、向陽高校を卒業したのは13年前。
1999年のことだ。
振り返ると少々すさんだ高校時代だったと思う。
漠然とした将来への不安や不満。思うようにならない私生活。
実は自分と向き合う事が足りなかっただけで、状況はすごく
整っていたのに、私は何をふて腐れていたのだろうか。今頃に
なって当時の自分が恥ずかしい。自分と向き合うことから逃げて
いたのだろう。
そんな私の3年間をずっと見守ってくれたのが担任であり
放送部の顧問だった比嘉純子先生だった。ベテランの純子先生
からすれば私の心の内はすべてお見通しだった。
1年生から2年生。3年生へと学年が上がるたびに、先生は私を
苦虫を噛み潰したような顔で見るようになった。きっと言いたいことが
いっぱいあったと思う。でも先生は「気づき」を大事にする人だったから、
多くを私に語らなかった。心のすさみを自分の力で解消させようと言いたい
ことをグッとこらえていたのだろう
「言ってくれたらいいのに」なんて当時は不満に思ったものだが・・・先生には
わかったいたのだと思う。自分で気付かなければ人は変われないってことを。
卒業式前にもらった通知票の担任所見に一言。
「天に恥じぬ生き方をしなさい」と書いてあった。
その言葉をもらって13年。
年を重ねるごとにその言葉は重く、自分と向き合うきっかけをくれる。
あのころは正直キライだと思っていた純子先生だが、今になって思えば
誰よりも私の将来を案じていたと思う。今の自分がこうやって元気に仕事
をすることができるのも、純子先生が見守ってくれた3年間と卒業の時に
くれた言葉のおかげだ。
昨年秋の同窓会でお会いしたばかりだけど・・・会いたいな純子先生。