お水取り

大城勝太

2019年03月12日 17:04

さて今日のカレンダーを見ると「東大寺お水取り」とある。
お水取り、簡単に言えば 2 月の末から 3 週間にわたって
11 人のお坊さんが 五穀豊穣や天下泰平を祈る行事である。
正式名を修二会(しゅにえ)と呼ぶ。

しかし、そのお水取り、祈りと同時に「懺悔」もするという。
戦争や世界平和に思いを馳せ悔い改めるほか、俗世を生きる
中で、欲張ったり、我がまましたり度の過ぎた行いを懺悔する
のだと言う。


昔、クリスチャンである母が私に対して「自分自身の健康を考え、
健康を維持するのは謙虚 さの表れだ」と口酸っぱく言っていた
ことがある。度の過ぎた身体の酷使は、それを与えて くださった
神様に対する不遜さの表れだと説いていたのだ。


そのころの私はどんなに酒を飲んでもよく朝ケロっとしていたし、
3時間くらい眠れればなんとかなっていた。
しかし、少しのお酒で二日酔い、睡眠負債をなかなか返しきれない
今となってやっと、母の言葉がわかった気がする。

博多華丸大吉のネタではないが
「親の言葉と(酒の)ちゃんぽんは後から効いてくる」


仏さかまらも、キリスト様からも この期におよんで
また酒とはけしからん!そんなお小言が飛んできそうだが
ご両者曰く、度が過ぎるのは「懺悔」の対象。「不遜」の表れで
あることは間違いなさそう だ。

五穀豊穣や天下泰平は東大寺のえらいお坊さんに任せて
私のような不束者は、まず己の「度が過ぎる」行為を反省せねば。


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