2018年11月24日
浦添「Ma-san Cafe Poco」〜口福の人(7)〜
隠れ家という言葉に弱い。男は特にそうだ。
話すことで、共感してもらって、ストレスを
発散するのが女ならば、男は全てをシャットダウンし
一人の時間の中でそれを消し去る。
その時、男は隠れ家を必要とするのだ。
「お前はなぜそんなに酒を飲むのか?」
「忘れるためだ」
「何を忘れたいんだ?」
「忘れたよ。そんなことは」
何も言わなくても、サッといつものが出てくる。
私が好きそうなものを見繕って出してくれる。
男はそういうお店が好きだ。そして少々めんどくさい。
しかし、今はお昼。車を運転中。強いお酒をクイっと一杯。
なんてわけにもいかない。でも、せめて何も言わずとも
サッっと美味しい料理を出してくれるところはないだろうか。
自分が好きなものを食べたいなら、バイキングがいいじゃないか。
いやいや、今日はそうじゃない。美味しく、ほどよく、優しく
誰かが作ったものをゆっくり席を立たずに食べたいのだ。
あれ、ここ昔は「なすび亭」って食堂じゃなかったっけ?
何だかオシャレなお店になっている。

しかも、なんだか誰かのお家にお邪魔するような雰囲気だ。
お、これはもしや隠れ家的な「食堂」か?

恐る恐る扉を開く。
誰かの家に遊びにきたような入り口に少し戸惑っていると
「お好きな席にどうぞ」と一言。
お〜隠れ家を求める今の俺に、ぴったりの店じゃないか。
「本日のランチメニューはこちらです」

いろいろおかず、まぐろの中落ち、豚肉の生姜焼きかぁ。。。
うーん、甘い醤油の香りに生姜の匂いが脳裏に浮かぶ。
その妄想が空腹を刺激する。。。しかし中落ちも捨てがたいなぁ。
中落ち丼ではなく「定食」ってのがいいなぁ。でもなぁ。。。
今日は、いろいろを少しづつ食べたいんだよなぁ。。。
と、いうことで「いろいろおかず定食」をセレクト。
嬉しいことに、食後にドリンクとデザートもつくらしい。
近くに保育園があるらしく、窓の外には園児たちの
遊び場である原っぱが見える。
しかし今日は11月も後半だというのに暑い。
沖縄には十月夏小(じゅうがち なちぐわぁ)
という言葉がある。旧暦10月に夏のような暑い日が
やってくることをさすが、今日はその「夏小」なの
だろうか。いやもう少し暑い日のことを指すのだろうか。
少し暑さを感じるとはいえ、この時期の沖縄は過ごしやすい。
「お待たせしました!おかず定食です」

そうそう。これこれ、今日俺が食べたかったのはこれ。
ご飯に、汁物、おつけもの。小鉢はドド〜んと6品。
しかも煮物中心で優しく、肉も魚も野菜もたっぷり。
すごくバランスのとれた構成だ。
まずは、汁をすする。薄味だが出汁が生かされていて美味い。
その流れで、魚のマリネに移る。白ネギとの相性が抜群だ。
その隣のすき焼き風煮も美味しい。こういうの沖縄の人、好き。
そうそう、お楽しみのローストポーク。
素材の味を引き出すため味付けは最小限だ。
パプリカの和え物も優しい酸っぱさが程よい。
あっという間に一杯目のご飯を平らげる。
アチャァ。。。しまった。もう少し配分を考えて
食べなくちゃ。。。と、よく見るとご飯のお代わりが自由。
「先ほどと、同じくらいの量でいいですか?」
ちゃんと聞いてくれる優しさ、いい。
この優しさが料理にもちゃんとでているんだなぁ。納得。

そんなこんなで、あっという間に完食。
「デザートですね〜」

まずは、ヨーグルトを口に運ぶ。
蜂蜜の甘さとヨーグルトの酸っぱさが美味い。
そして、ほどよく熟れた柿。
硬すぎず、柔らかすぎず。でもしっかり甘い。
こんなに美味しい柿を食べたのは久しぶりだ。
食後のコーヒーを口に運びながらふと思う。
あれ、なんで俺、お昼から隠れ家を求めていたんだっけ?
「忘れたよ、そんなことは」
話すことで、共感してもらって、ストレスを
発散するのが女ならば、男は全てをシャットダウンし
一人の時間の中でそれを消し去る。
その時、男は隠れ家を必要とするのだ。
「お前はなぜそんなに酒を飲むのか?」
「忘れるためだ」
「何を忘れたいんだ?」
「忘れたよ。そんなことは」
何も言わなくても、サッといつものが出てくる。
私が好きそうなものを見繕って出してくれる。
男はそういうお店が好きだ。そして少々めんどくさい。
しかし、今はお昼。車を運転中。強いお酒をクイっと一杯。
なんてわけにもいかない。でも、せめて何も言わずとも
サッっと美味しい料理を出してくれるところはないだろうか。
自分が好きなものを食べたいなら、バイキングがいいじゃないか。
いやいや、今日はそうじゃない。美味しく、ほどよく、優しく
誰かが作ったものをゆっくり席を立たずに食べたいのだ。
あれ、ここ昔は「なすび亭」って食堂じゃなかったっけ?
何だかオシャレなお店になっている。

しかも、なんだか誰かのお家にお邪魔するような雰囲気だ。
お、これはもしや隠れ家的な「食堂」か?

恐る恐る扉を開く。
誰かの家に遊びにきたような入り口に少し戸惑っていると
「お好きな席にどうぞ」と一言。
お〜隠れ家を求める今の俺に、ぴったりの店じゃないか。
「本日のランチメニューはこちらです」

いろいろおかず、まぐろの中落ち、豚肉の生姜焼きかぁ。。。
うーん、甘い醤油の香りに生姜の匂いが脳裏に浮かぶ。
その妄想が空腹を刺激する。。。しかし中落ちも捨てがたいなぁ。
中落ち丼ではなく「定食」ってのがいいなぁ。でもなぁ。。。
今日は、いろいろを少しづつ食べたいんだよなぁ。。。
と、いうことで「いろいろおかず定食」をセレクト。
嬉しいことに、食後にドリンクとデザートもつくらしい。
近くに保育園があるらしく、窓の外には園児たちの
遊び場である原っぱが見える。
しかし今日は11月も後半だというのに暑い。
沖縄には十月夏小(じゅうがち なちぐわぁ)
という言葉がある。旧暦10月に夏のような暑い日が
やってくることをさすが、今日はその「夏小」なの
だろうか。いやもう少し暑い日のことを指すのだろうか。
少し暑さを感じるとはいえ、この時期の沖縄は過ごしやすい。
「お待たせしました!おかず定食です」

そうそう。これこれ、今日俺が食べたかったのはこれ。
ご飯に、汁物、おつけもの。小鉢はドド〜んと6品。
しかも煮物中心で優しく、肉も魚も野菜もたっぷり。
すごくバランスのとれた構成だ。
まずは、汁をすする。薄味だが出汁が生かされていて美味い。
その流れで、魚のマリネに移る。白ネギとの相性が抜群だ。
その隣のすき焼き風煮も美味しい。こういうの沖縄の人、好き。
そうそう、お楽しみのローストポーク。
素材の味を引き出すため味付けは最小限だ。
パプリカの和え物も優しい酸っぱさが程よい。
あっという間に一杯目のご飯を平らげる。
アチャァ。。。しまった。もう少し配分を考えて
食べなくちゃ。。。と、よく見るとご飯のお代わりが自由。
「先ほどと、同じくらいの量でいいですか?」
ちゃんと聞いてくれる優しさ、いい。
この優しさが料理にもちゃんとでているんだなぁ。納得。

そんなこんなで、あっという間に完食。
「デザートですね〜」

まずは、ヨーグルトを口に運ぶ。
蜂蜜の甘さとヨーグルトの酸っぱさが美味い。
そして、ほどよく熟れた柿。
硬すぎず、柔らかすぎず。でもしっかり甘い。
こんなに美味しい柿を食べたのは久しぶりだ。
食後のコーヒーを口に運びながらふと思う。
あれ、なんで俺、お昼から隠れ家を求めていたんだっけ?
「忘れたよ、そんなことは」
Posted by 大城勝太 at 10:13│Comments(0)
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