「いま」「ここ」を大切に。
FM沖縄アナウンサーとして、産業カウンセラー・キャリアコンサルタントとして、 そして食いしん坊として
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2007年12月14日

うつエッセイ〜8〜うつは心の病にあらず

前の項目までは、診断から復職までの経緯について書きました。
今、振り返って感じることは、私の復職にあたっての職場環境は非常に恵まれたもの
だということ。主治医からも「理想に近い形」と言われています。

しかし本来であれば、受けられて当然の復職支援が、なかなか受けられないというのが、現実のようです。復職はしたもの理解ない職場環境に押しつぶされ、
悪化、再発、休職、退職というケースを耳にします。

復職をしたときに、生きづらさを感じる一つの要因、いえ、そもそも
うつ病であるということをなかなかオープンにできない要因のひとつに、
うつ病への根強い偏見や誤解があると思います。

ここ数年うつは「心の風邪」「お薬で治ります」という言葉が氾濫しました。
その言葉のおかげで心療内科の敷居が下がり、県内でも37人に1人が心療内科に
掛かる時代になりました。心療内科という名称が一般的になったのも、とても
よい傾向だと思います。

しかし、その言葉は、うつは精神的に弱い人がなるもの、ココロが弱い人がなるもの。
ココロの病気という考え方も広めてしまったような気がします。

誤解されている部分ですが、うつ病になる人はココロが弱いからでも、
甘えているわけでもありません。ストレスなどによって、意欲や活力などを伝達する
働きをしているセロトニンやノルアドレナリンという脳内の神経伝達物質の働きが
悪くなった結果なんです。

うつ病はココロの病気というよりは脳の病気なのです。

よって、うつ病の人が飲む主な薬は、セロトニンやノルアドレナリンといった
脳内神経伝達物質のバランスの乱れを修正する薬なのです。決して直接ココロに
作用する薬を飲んでいるわけではありません。

風邪を引けば、せきやくしゃみ、鼻声になります。
骨を折れば、ギブスをします。
しかし、うつ病の場合、脳の病気なので、どこが病んでいるのか目には見えません。
それだけに、「元気なのにどうして?」と思うことがあるかもしれません。
しかし、本人は結構深刻なココロの状況を押し殺して会社に来ている場合もあります。

本当は、会社で仕事ができるほど体力に自信はないけれど、今日は頑張って会社に来た。
一人のときに電話が鳴ったらどうしようと不安におびえながら仕事しているかも
しれません。


「昔は何事もなかったかのようにこなしていた仕事を、どうしてできないの?」
と周りは思うかもしれませんが、それ以上に、本人は戸惑いや不安を抱きながら仕事をしていることが多いものです。
そういう状況であるということを分かって欲しいと思います。




Posted by 大城勝太 at 17:38│Comments(0)
 
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