「いま」「ここ」を大切に。
FM沖縄アナウンサーとして、産業カウンセラー・キャリアコンサルタントとして、 そして食いしん坊として
日々の生活の「気づき」と「学び」と「食の備忘録」を魂込めて書き残します。
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2007年12月14日

うつエッセイ〜5〜復職

約1ヶ月の休職で少し元気を取り戻した私は、
「3ヶ月間の残業禁止」
「休日出勤の禁止」
という条件で復職を果たしました。
「もっと休んでもいいと思いますよ」という
主治医や上司のアドバイスを振り切っての復職でした。

自分のペースでゆっくり仕事をするから大丈夫。
そう思って会社に着いたのですが、現場に戻った私は焦っていました。

忙しく動き回る職場。
封印するはずだった、頼まれたら断れない性格。

いつの間にか、自分の体調より何より、ご迷惑をおかけした分、
そのお詫びの意味も含めて早く仕事に完全復帰したい。
そんな思いが募り、気がつけば今までとほぼ変わらないスタイルで
仕事を始めていました。
忙しく働きまわる周囲に巻き込まれて、
自分自身を再び見失い始めていたのです。
とにかく必死でした。休んだ分、遅れを取り戻さなくちゃ。
それはもう焦燥感の塊でした。

しかし、そんな状況で仕事をして
スムーズに仕事が進むわけがありません。
元気だった頃の感覚で仕事をしようとするのですが、
心と体がついていかないのです。

1ヶ月休んだ分の心のゆとりは、あっという間に使い果たし、
やはり、休職前と同じ壁にぶち当たりはじめました。
いえ、正確にいえば、悪化していきました。

苦しい思いをしながら必死に新聞を読んでいても、理解できない。
ケアレスミスや物忘れがひどい、
さっき受けた指示や会話を思い出せない。
集中力が続かない。
人ごみに酔う。

復職から丸4ヶ月が過ぎたある朝、とうとう新聞が読めなくなっていました。
文字が情報として読み取れなくなくなっていたのです。
気がつけば、会社で一人泣き叫んでいました。




Posted by 大城勝太 at 17:35│Comments(2)
この記事へのコメント

 はじめておじゃまします。まにまらいとです。
「うつdemoのほほん」のブログにいつも温かいコメントありがとうございます。

 わたしは平成17年4月にうつと診断されました。
その前年の秋頃からパートの仕事がきつくなり、
不眠・頭痛・食欲減退・過呼吸など、いわゆる「うつ」の症状が出ていたのですが、
やり過ごしていました。

 そんな平成16年の年末、
夫の仕事中電話をすると、いつもは優しく対応してくれた彼が
「そんな不安定だったら、オレもどうしていいか分からないよ」の返事。
南部で仕事に詰まり、浦添のわが家にすぐ戻れないことや
忙しさもあったのでしょう。

 でも、わたしは打ちのめされてしまいました。
号泣しながら、どんどん過呼吸がひどくなり
全身の感覚が麻痺してきました。

 ふたりの子ども達の心配そうな顔。
「このままではわたしは死ぬ」
「でもこの子達を残しては死ねない」

そう思った途端口走った言葉が、
「お願い、救急車呼んで〜」でした。

3人でいたら気が狂い、包丁を取りに行きそうだったのです。

子ども達は
救急車を呼び、わたしは救急救命士の方に運ばれ
車内にのせられました。

でも、当時どこの心療内科も受診していなかったわたしは、
搬送できない患者になっていました。

結局、(恥ずかしながらトイレに行きたくなったという理由で)
自宅に戻り、「もう大丈夫です」と
お騒がせなひとコマを繰り広げてしまいました。

それでも、救命士の方は真剣な顔でわたしに
「なるべく早く、きちんと心療内科を受診してください」とおっしゃり、
子ども達にも
「お母さんの側で今夜は寝てあげて、すりすりしてあげてね」
と分かりやすい言葉で説明してくれました。

このことが、わたしを心療内科へ行くきっかけを
作ってくれたんです。

話が長くなりました。
読んで下さり、ありがとうございます。
Posted by まにまらいと at 2007年12月16日 19:44

まにまらいとさん

初カキコありがとうございます。
かなりパワーが必要な作業をされたと思います。
これを書いた後お疲れにならなかったか心配です。

まにまさんも苦しい思いをたくさんされたんですね。
私も過呼吸になりパニックになった経験があるので、
まにまさんの状況、想像できます。
救命救急師さんに出会って心療内科に行く決意が
できたというのは、不幸中の幸いだったかもしれませんね。

そして今、まにまさんはデイケアに通われ
前に一歩一歩歩いていらっしゃる。
すべてが100%うまくいくわけではないと思いますが
ご主人さんやお子さん、そしてデイケアでの出会いは
必ず大きな支えになると思います。
まにまさん、これからも一緒に歩きましょうね。
Posted by 大城勝太 at 2007年12月17日 15:32
 
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