2012年02月09日
一朝入魂(311)
沖縄に駐留するアメリカ海兵隊のグアム移転に関する日米両政府の
声明案に、普天間飛行場の県内移設を前提とした、在日アメリカ軍再編
のロードマップの見直しが明記されていることがわかった。
その内容は、普天間移設とグアム移転を分離して、先に8000人の一部
を移転。アメリカ側は、先にグアムに4700人移転させ、山口県のアメリカ軍
岩国基地に1500人移転させ常駐させる案を提案しているという。
これに対し、軍事評論家の小川和久さんは、昨日のクロノスで興味深い話し
をされていた。
今回の見直しは沖縄にある程度の海兵隊を置くことで抑止力を維持しつつ、
沖縄の負担を軽くしたいという“アメリカ”の意思表示だろうと。
アメリカは本気で岩国に1500人の海兵隊を移転できるとは思っていない。
岩国にはすでに海上自衛隊の航空基地があり、海兵隊の戦闘機の基地も
ある。厚木基地からアメリカ海軍の航空母艦の艦載機59機がくるし、普天間
から海兵隊の空中給油機12機もくる。これ以上岩国に負担を強いられない。
そんな中、あえて岩国の名を出したのは「沖縄は可哀想だと言いながら
沖縄に基地を押しつけておいてあなた方は何だ。本土は何も受け入れて
いないじゃないか」というアメリカのメッセージだ。というのだ。
沖縄県民のことを本当によく見ているのは、果たしてどこの国なんだろうかと
暗澹たる気持ちになってしまった。
声明案に、普天間飛行場の県内移設を前提とした、在日アメリカ軍再編
のロードマップの見直しが明記されていることがわかった。
その内容は、普天間移設とグアム移転を分離して、先に8000人の一部
を移転。アメリカ側は、先にグアムに4700人移転させ、山口県のアメリカ軍
岩国基地に1500人移転させ常駐させる案を提案しているという。
これに対し、軍事評論家の小川和久さんは、昨日のクロノスで興味深い話し
をされていた。
今回の見直しは沖縄にある程度の海兵隊を置くことで抑止力を維持しつつ、
沖縄の負担を軽くしたいという“アメリカ”の意思表示だろうと。
アメリカは本気で岩国に1500人の海兵隊を移転できるとは思っていない。
岩国にはすでに海上自衛隊の航空基地があり、海兵隊の戦闘機の基地も
ある。厚木基地からアメリカ海軍の航空母艦の艦載機59機がくるし、普天間
から海兵隊の空中給油機12機もくる。これ以上岩国に負担を強いられない。
そんな中、あえて岩国の名を出したのは「沖縄は可哀想だと言いながら
沖縄に基地を押しつけておいてあなた方は何だ。本土は何も受け入れて
いないじゃないか」というアメリカのメッセージだ。というのだ。
沖縄県民のことを本当によく見ているのは、果たしてどこの国なんだろうかと
暗澹たる気持ちになってしまった。
Posted by 大城勝太 at 05:38│Comments(0)
│旧コラム:一朝入魂