「いま」「ここ」を大切に。
FM沖縄アナウンサーとして、産業カウンセラー・キャリアコンサルタントとして、 そして食いしん坊として
日々の生活の「気づき」と「学び」と「食の備忘録」を魂込めて書き残します。
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2018年12月31日

大晦日

放送の仕事にかかわるようになって十余年。
仕事納めが大晦日、仕事始めがお正月という日常は
そう珍しくもなく、むしろ1年のギリギリまで仕事があり
年の初めから仕事があるということがありがたいと
素直に思えるようになった。

放送の中でも何度か述べたことがあるが
1年で一番好きな日はいつか?と聞かれると
私はいつも「大晦日」とこたえている。

25日まではジングルベルなんて言っていたCMが
26日の朝から一斉に初詣を呼びかけける。
つまらなくなったという割にはテレビの年末特番を眺め、
レコード大賞に紅白はどうだと会話が飛び交う。
その空気感がたまらなくいい。
大晦日

そんな空気に包まれながら、私たちは掃除をして訪れる
客を待ち、正月飾りや鏡餅を準備して年明けを待つ。
忙しさの中にあふれている「待つ」にはどことなく
晴れやかな気持ちが絡まり夜にはそれが最高潮に達する。

気が付けば私たちの生活は、便利さを求める過程の中で
「待つ」ということを極端に排除した。でも大晦日には私たちが
いつの間にか手放した「待つ」があふれている。

遠くに響く除夜の鐘や港の汽笛の音が聞こえてくると
高揚感あふれる「待つ」から解放された静寂とその余韻に
身をゆだねる。その瞬間が好きなのだ。

待てない現代人が唯一「待つ」を楽しめる。
それが大晦日なのかもしれない。

今年も私の駄文にお付き合いいただき感謝。
よいお年をお迎えください。


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Posted by 大城勝太 at 15:24│Comments(0)日々の備忘録
 
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