2008年03月12日
レイモンドチャンドラーの言葉から 心の三叉路~62~
男はタフでなければ生きていけない。
優しくなければ生きていく資格はない。

ハードボイルド小説の巨匠レイモンドチャンドラーが
著書「プレイバック」で主人公フィリップマーロウに
語らせた言葉だ。
しかし、この訳には異論も多く、
矢作俊彦氏は『複雑な彼女と単純な場所』(新潮文庫)の中で、
「ハードでなければ生きていけない、
ジェントルでなければ生きていく気にもなれない」が正しいとしている。
原文を読み直してみると確かに
If I wasn't hard, I wouldn't be alive.
If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.
となっていて、翻訳論争となれば矢作氏の翻訳に軍配が上がりそうだ。
ハードとは?ジェントルとはなんたるかを知る由もない私からすれば、
矢作氏の翻訳よりは、冒頭の訳のほうに愛着があり共感を覚える。
かといって、タフさも、優しさも残念ながら持ち合わせていないが。
人間は男・女に限らず、年を重ねれば重ねるほど、
様々な相違と対立に出くわす。相違と対立の狭間で傷つけられるたり、
傷つけたり…ということもあるわけで…そんなときはタフな心で
それを乗り越えねばならない。そしてその相違と対立は
優しさを持って受け止めなければ、人間としての成長はない
ということだろうか。
何でもない言葉だが、チャンドラーはどんな思いを持って、
この言葉をフィリップマーロウに語らせたのか…
今度時間があるときに「プレイバック」をじっくり読んでみようと思う。
ただ、この名言にビビっとくるのは日本人だけのようで、
海外ではさほど有名な台詞ではないらしい。
強さと優しさの狭間で揺れ動くのは、日本人だけなのだろうか?
優しくなければ生きていく資格はない。

ハードボイルド小説の巨匠レイモンドチャンドラーが
著書「プレイバック」で主人公フィリップマーロウに
語らせた言葉だ。
しかし、この訳には異論も多く、
矢作俊彦氏は『複雑な彼女と単純な場所』(新潮文庫)の中で、
「ハードでなければ生きていけない、
ジェントルでなければ生きていく気にもなれない」が正しいとしている。
原文を読み直してみると確かに
If I wasn't hard, I wouldn't be alive.
If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.
となっていて、翻訳論争となれば矢作氏の翻訳に軍配が上がりそうだ。
ハードとは?ジェントルとはなんたるかを知る由もない私からすれば、
矢作氏の翻訳よりは、冒頭の訳のほうに愛着があり共感を覚える。
かといって、タフさも、優しさも残念ながら持ち合わせていないが。
人間は男・女に限らず、年を重ねれば重ねるほど、
様々な相違と対立に出くわす。相違と対立の狭間で傷つけられるたり、
傷つけたり…ということもあるわけで…そんなときはタフな心で
それを乗り越えねばならない。そしてその相違と対立は
優しさを持って受け止めなければ、人間としての成長はない
ということだろうか。
何でもない言葉だが、チャンドラーはどんな思いを持って、
この言葉をフィリップマーロウに語らせたのか…
今度時間があるときに「プレイバック」をじっくり読んでみようと思う。
ただ、この名言にビビっとくるのは日本人だけのようで、
海外ではさほど有名な台詞ではないらしい。
強さと優しさの狭間で揺れ動くのは、日本人だけなのだろうか?
Posted by 大城勝太 at 14:24│Comments(1)
│旧コラム:コラム心の三叉路
この記事へのコメント
恩名村のとある小学校の校門に
「タフになろう!」みたいなコメントの看板があるんです。
なかなかビビッとくる看板です。
が 小学生にそれを
求めるのもなんだかな~って感じですけどね・・・
それを通りながら見るたびに
「自分もタフにならなきゃ!」と思うのでした。
「タフになろう!」みたいなコメントの看板があるんです。
なかなかビビッとくる看板です。
が 小学生にそれを
求めるのもなんだかな~って感じですけどね・・・
それを通りながら見るたびに
「自分もタフにならなきゃ!」と思うのでした。
Posted by たけぞう at 2008年03月13日 10:37