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2018年12月27日

男はつらいよ

「男はつらいよ50 おかえり、寅さん」が
来年のちょうど今日公開となる。

男はつらいよ


シリーズ終了後、おいちゃん(下條正巳<3代目>)
おばちゃん(三崎千恵子)タコ社長(太宰久雄)など
寅さんの脇を固めたバイプレイヤーたちの多くは鬼籍
に登られた。

そんな中、物語がどう展開するのか気になるところだが、
なんでも、新しく撮影されたパートと、これまでの
名場面を組み合わせた構成で、吉岡秀隆扮する満男が
物語の中心となるらしい。おじさん(寅さん)と似た自分を
意識する満男という構図がシリーズ終盤にあったことを考えると
当然の流れなのかもしれない。


昨日26日はタコ社長こと、太宰久雄さんの誕生日だったそうだ。
映画の中で寅さんとタコ社長のドタバタ劇はなくては
ならない大事なシーンだった。タコ社長が出てくると場面が急に
動きがでてくる。フーテンの寅とせかせかと日々汗を流す
中小企業の社長。対極にいるようで、実はあの二人一番に
お互いを羨ましがり、一番に敬いあい、唯一本気で対等に
ぶつかりあえる間柄だったのではないだろうか。

寅さんとタコ社長、実は二人の実生活も似ている。

渥美清さんが亡くなったのは1996年
太宰さんは1998年亡くなられている。
実は渥美清さんが亡くなった頃、太宰さんは
胃がんを患い入退院を繰り返していたらしい。
遺言は画家の梅原龍三郎の言葉を引用し
「葬式無用。弔問供物辞すること。生者は
死者のため煩わさるべからず」だったそうだ。

寅さんこと渥美清さんも、自らの死を秘したが
実は太宰さんも、亡くなったことが公表されたのは
死の10日後だったそうだ。銀幕で二人が演じた涙と笑い
の裏にはそんなキリリとした人生の強い哲学があってこそ
だったのだろう。

海苔問屋の息子さんとして生まれた太宰さん。
男はつらいよで演じたタコ社長の光る頭にチョンと
乗っかるような髪という出で立ちは、ご自身のお父さんを
モデルにされたのだそうだ。

寅さんがいない、タコ社長がいない、おいちゃん、おばちゃんの
いない男はつらいよがどう演出されるのか、今から楽しみでもあり
不安でもあったりする。


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