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2018年11月10日

雨もよう、荒れもよう〜表現の部屋(3)〜

おはようございます。みなさん今日はどんな朝を迎えていますか?

さて、朝の番組を担当して十余年。
すっかり詳しくなったのがお天気の表現です。
寝る前に天気予報を見る。
朝起きて空と天気予報を見る。
そんな習慣がすっかり身についています。

さてそんなお天気の表現の中にも、
受け取る人にとっては 違和感を覚える
言い回しがあります。

その一つが「〇〇もよう」という表現。
雨もよう、荒れもよう〜表現の部屋(3)〜

では、いきなりですが「クイズ」です。
皆さんは「雨もよう」と耳にして、どのような
お天気の状態を思い浮かべるでしょうか?


❶「すでに」小雨が「降って」いて、
降ったりやんだりしている。

❷「もうすぐ」雨が「降りそう」

ですか?

正解はこちら・・・の前にまずはこちらのデータを。

文化庁が2004年に全国調査した
「国語に関する世論調査」で「雨模様」の意味を尋ねたところ、

❶「小雨が降ったりやんだりしている様子」と答えた人は45.2%

❷「雨が降りそうな様子」と答えた人は38.0%

「両方」と回答した人は9.4%だったそうです。


あなたはどちらでしょうか?

正解は、❷「もうすぐ」「降りそう」です。
「〜もよう」という言葉の本来の意味は
「〜となりそうな状態」です。

ただ、世論調査の通り、本来の意味よりも
「すでに」「降っている」小雨が降ったりやんだり
と解釈する人が多いのが現実です。

そのため、国語辞典には、本来は「雨の降りそうなようす」
という 断りを入れた上で「小雨が降ったりやんだりする天候」
と両方掲載されていることがほとんどです。

なので、すでに雨が降っている場合にも
「雨模様」と使っても問題ではありません。


ただ、「降りそう」と認識する人もいれば
「降っている」と解釈する人もそれぞれ
一定数存在するのも事実。

なので、私は天気予報などでは極力使わないようにしています。

とはいえ、無意識に「雨模様」となっています と
いってしまうことがありますので
その時は「あれ?使わないんじゃなかった?」って
ラジオの私にツッコミを入れてくださいね。


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