2018年11月22日
ら抜き言葉〜表現の部屋(8)〜
昨日とあるバラエティ番組を見ていると
ひな壇に座るゲストが大判焼きを頬張り
あんこは普通「食べれない」んです
甘いものが苦手だけど「食べれた」
というコメントを結構耳にしました。
この表現に違和感を覚える方はどのくらい
いらっしゃるでしょうか?
そう、いわゆる典型的な
ら抜き言葉/ら抜き表現です。
動詞に可能の助動詞「られる」がついた
「食べられる」「出られる」「見られる」
などから「ら」を抜いた、「食べれる」
「出れる」「見れる」などの言い方を
さします。
もちろん私もアナウンサーになりたての頃は
特に違和感なく「ら抜き言葉」を使い先輩に
注意されました。あれから15年。今では逆に
「ら抜き」言葉に違和感を覚えます。
では、「ら抜き言葉」はなぜ生じたのでしょうか?
大辞林(第3版)にはら抜き言葉について
このような解説が掲載されています。
<引用始め>
「見れる」「起きれる」「寝れる」「食べれる」
「来これる」など、「~れる」の形で可能の意味
を表す下一段活用の動詞をいう。
「見られる(ミルの未然形ミ+助動詞ラレル)」
「起きられる(オキルの未然形オキ+助動詞ラレル)」
「寝られる(ネルの未然形ネ+助動詞ラレル)」
「食べられる(タベルの未然形タベ+助動詞ラレル)」
「来こられる(クルの未然形コ+助動詞ラレル)」
などのように、「~られる」の形が本来の正しい言い方。
「乗る」「釣る」「登る」など五段活用の動詞から生じる
下一段活用の可能動詞「乗れる」「釣れる」「登れる」
などの影響によるものと考えられている。東京語では、
大正の末から昭和の初めにかけて使われ始め、戦後は
特によく使われるようになった。
「見る」「寝る」「来くる」など、主として語幹が一音節
の動詞から生じたものであるが、近年は、「どんな大学でも
〈受けれる〉成績」「朝早くはなかなか〈起きれ〉ない」
などのように、語幹が二音節またはそれ以上の音節の
動詞にも及んでいる。
<引用終わり>
しかし、年々私のように「ら抜き」言葉に
違和感を覚える人は少なくなっているようです。
文部科学省は毎年実施しておる「国語に関する世論調査」
の中で「ら抜き」言葉について、5年に1度調査をして
いるのですが前回(平成27年)の調査で初めて、
「見れた」「出れる」といった一部の表現で「ら抜き」
言葉を使用すると答えた人が多くなりました。

ただ、昨日のテレビでもタレントさんの発言の字幕は
「食べられる」と表記されていました。つまり、現状では
「ら抜き言葉」は共通語としては誤りとされているからです。
普段の友人との会話で使うのは問題ありませんが。
オフィシャルな場や目上の人と話す場合は注意しましょう。
ひな壇に座るゲストが大判焼きを頬張り
あんこは普通「食べれない」んです
甘いものが苦手だけど「食べれた」
というコメントを結構耳にしました。
この表現に違和感を覚える方はどのくらい
いらっしゃるでしょうか?
そう、いわゆる典型的な
ら抜き言葉/ら抜き表現です。
動詞に可能の助動詞「られる」がついた
「食べられる」「出られる」「見られる」
などから「ら」を抜いた、「食べれる」
「出れる」「見れる」などの言い方を
さします。
もちろん私もアナウンサーになりたての頃は
特に違和感なく「ら抜き言葉」を使い先輩に
注意されました。あれから15年。今では逆に
「ら抜き」言葉に違和感を覚えます。
では、「ら抜き言葉」はなぜ生じたのでしょうか?
大辞林(第3版)にはら抜き言葉について
このような解説が掲載されています。
<引用始め>
「見れる」「起きれる」「寝れる」「食べれる」
「来これる」など、「~れる」の形で可能の意味
を表す下一段活用の動詞をいう。
「見られる(ミルの未然形ミ+助動詞ラレル)」
「起きられる(オキルの未然形オキ+助動詞ラレル)」
「寝られる(ネルの未然形ネ+助動詞ラレル)」
「食べられる(タベルの未然形タベ+助動詞ラレル)」
「来こられる(クルの未然形コ+助動詞ラレル)」
などのように、「~られる」の形が本来の正しい言い方。
「乗る」「釣る」「登る」など五段活用の動詞から生じる
下一段活用の可能動詞「乗れる」「釣れる」「登れる」
などの影響によるものと考えられている。東京語では、
大正の末から昭和の初めにかけて使われ始め、戦後は
特によく使われるようになった。
「見る」「寝る」「来くる」など、主として語幹が一音節
の動詞から生じたものであるが、近年は、「どんな大学でも
〈受けれる〉成績」「朝早くはなかなか〈起きれ〉ない」
などのように、語幹が二音節またはそれ以上の音節の
動詞にも及んでいる。
<引用終わり>
しかし、年々私のように「ら抜き」言葉に
違和感を覚える人は少なくなっているようです。
文部科学省は毎年実施しておる「国語に関する世論調査」
の中で「ら抜き」言葉について、5年に1度調査をして
いるのですが前回(平成27年)の調査で初めて、
「見れた」「出れる」といった一部の表現で「ら抜き」
言葉を使用すると答えた人が多くなりました。

ただ、昨日のテレビでもタレントさんの発言の字幕は
「食べられる」と表記されていました。つまり、現状では
「ら抜き言葉」は共通語としては誤りとされているからです。
普段の友人との会話で使うのは問題ありませんが。
オフィシャルな場や目上の人と話す場合は注意しましょう。
Posted by 大城勝太 at 07:48│Comments(0)
│表現の部屋〜ことば編〜